アカデミー賞とはアメリカ映画賞の1つであり、世界で最も栄誉ある映画賞と称されています。もとはアメリカ映画の健全な発展を目的にキャストやスタッフを表彰し、その成果を讃えるために設立されました。
毎年1月下旬にノミネート作品が発表され、2月または3月にハリウッドのドルビー・シアターで行われる授賞式が開催されます。現在ではアメリカ映画だけでなく、前年にアメリカ国内の特定された地域で公開された作品を対象に候補が選定されています。
賞は細かく部門分けされており、主要部門と呼ばれる作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞をはじめ、美術賞、脚本賞、作曲賞や、撮影賞、脚色賞、衣装デザイン賞などあらゆるキャスト・スタッフを対象としています。
また外国語映画賞や長編アニメーション賞などもあり、この部門ではたびたび日本の作品がノミネートされています。
2008年には、滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の「おくりびと」が外国語映画賞を受賞し、大きな話題を呼びました。長編アニメーション賞においては「ハウルの動く城」や「風立ちぬ」など、スタジオジブリ作品がしばしば候補作に挙がりますが、いまだ獲得はできていません。
受賞者には「オスカー像」と呼ばれる金メッキが施された人型の彫像が贈与されます。
授賞式での華やかなパフォーマンスが有名で、毎年、誰が司会者に選ばれるのかも注目されます。また、前年に死去した俳優を悼むコーナーも設けられています。