一般的に5月の大型連休のことを「ゴールデンウィーク」と呼びますが、この語源は、実は映画業界が発祥であることをご存じでしたか?
1951年、当時存在した映画製作会社「大映」が、現在日本を代表する映画製作会社となった「松竹」と共作した映画「自由学校」をこの時期に上映したところ、正月やお盆以上の興収をあげ、大映創設以来最高の興行成績を記録。
そのため、当時の大映・常務取締役であった松山英夫氏は、この時期の動員や映画活性化を目的として、この週に「ゴールデンウィーク」という名称をつけました。
「ゴールデンウィーク」とは当初、映画業界の宣伝用語として生まれたのです。翌1952年頃からは広く一般にも使用されるようになり、徐々にほかの業界にも広がっていきました。
最近では9月後半のことを「シルバーウィーク」と呼ぶのが一般的になってきましたが、実はこれも、当時大映が名付けたもの。
しかし、こちらはあまり浸透しませんでした。
ちなみに現在でも、NHKや新聞などは「ゴールデンウィーク」という表現を避け、「大型連休」と呼称しています。
また2004年には保険会社である損害保険ジャパンが、「ゴールデンウィーク」を商標登録しています。